宇治の秋摘み茶葉が持つ独特の甘みについて
宇治の煎茶というと、春の一番茶(新茶)が有名です。でも秋摘みの茶葉には、春とは異なる甘みと落ち着いた香りがあります。毎年この時期に届く茶葉を飲むたびに、季節の変化を感じます。
春摘みと秋摘みの違い
春の一番茶は、冬の間に茶樹が蓄えた栄養が一気に出るため、旨みが強く香りが鮮やかです。秋摘みは夏の暑さを経た茶葉で、渋みが落ち着き、甘みが穏やかに出ます。
どちらが優れているということではなく、季節ごとに異なる個性があります。春の茶葉が「鮮やか」なら、秋の茶葉は「落ち着いた」という印象です。
今年の宇治秋摘みについて
今年は夏の気温が高かった影響で、収穫が例年より一週間遅くなりました。農家からの連絡では、ゆっくり成熟した分だけ渋みが少なく、甘みが出やすい仕上がりになっているとのことでした。
実際に飲んでみると、70度のお湯で60秒蒸らすと、後味に長く残る甘みがあります。三煎目まで飲んでも渋みが出にくいのが、今年の特徴です。
秋の茶葉に合う淹れ方
秋摘みの宇治煎茶は、春より少し高めの75度で淹れると、香りが立ちやすくなります。蒸らし時間は60〜70秒。急いで注がず、最後の一滴まで急須を傾けてください。最後の一滴が一番濃く、甘みが強いです。
秋摘みの宇治煎茶は一煎席(¥1,200)でお出ししています。量り売り(¥300〜/10g)でお持ち帰りいただくこともできます。今季の茶葉は数量に限りがありますので、気になる方はお早めにどうぞ。